
先日、お地蔵さん作家であり、教深寺の石黒夏生名誉住職のお墓参りに行ってまいりました 。
名誉住職が真心を込めて、ひと彫りごとに魂を注いで造ってくださった「微笑みわらべ」 。今、このお地蔵様をめぐって、まぁはすの保護者の皆さまから驚くほど温かいコメントが寄せられています。
「このお地蔵さんが見守ってくださったおかげで、トゲトゲしていた親子の空気が和らぎ、仲良くなれました。」
そんなお声をいただくたび、私は石黒先生の慈しみの深さを改めて噛み締めています。
「礎」が教える、見守ることの強さ
この「微笑みわらべ」が、なぜこれほどまでに私たちの心を落ち着かせるのでしょうか。その秘密は、お地蔵さまが誕生する前の「物語」にあります。
このお地蔵さまとなった石は、かつて教深寺の近隣に佇んでいた、築100年を超える旧家の「礎(いしずえ)」でした 。1世紀もの間、家族の営みを文字通り足元から支え続けてきた大切な石なのです 。
見えないところで、じっと家を支え続けてきた石。 それが石黒名誉住職の手によって、ひと彫りごとに魂を注ぎ込まれ、子どもたちを見守るお地蔵さまへと生まれ変わったのです 。
見えないところで家を支えてきた「礎」が、今はお地蔵様として、親子の心の土台(いしずえ)を支えてくださっているのかもしれません。
子どもたちと一緒に決めた「居場所」
コロナ禍で活動が制限されていた2021年3月、このお地蔵さまが、まぁはすへやってくることが決まった時、子どもたちは到着を心から楽しみにしていました 。
「どこに置くのがいいかな?」
「みんなの目につく玄関がいいかな?」
「お庭の中に入れて、前を通る人たちにも見てもらった方がいいんじゃない?」
そうやって、子どもたちが一生懸命相談して決めた場所から、お地蔵さまはずっと私たちを見守ってくれています 。
子どもたちが笑顔で来所し、親御さんがホッと一息つける場所。
そこに「微笑みわらべ」が居てくれるだけで、トゲトゲした気持ちが不思議と溶けていく。
それは、石黒先生が石に込めた「魂」が、今も生きているからなのだと思います。
2026年、私たちも「明かり」でありたい
お墓の前で手を合わせながら、改めて感じました。
石黒名誉住職が「礎」に新しい命を吹き込まれたように、私たち「まぁはす」も、子どもたちが本来持っている「豊かな心」が健やかに育まれるための土壌でありたい 。
親子が仲良くなれたというお声は、何よりの供養になったことでしょう。
これからも「微笑みわらべ」の眼差しに見守られながら、一人ひとりの個性を慈しみ、大切に育てていくことを、名誉住職に誓った一日でした。
皆さまの心にも、今日も温かな「微笑み」が届きますように。


