「うちの子、人見知りが激しくて、新しい環境に馴染めるかしら…」
「自分から『遊ぼう』って、なかなか言えなくて…」
お子さんの新しい一歩を応援したい気持ちと裏腹に、そんな不安を感じている親御さんは、少なくないかもしれません。
まぁはすに、新しいお友達が体験に来てくれた日。
私たちにとって、それは単なる一日のイベントではありません。
子どもたちの「思いやりの心」と「主体性」が最も豊かに育まれる、かけがえのない学びの時間です。
今日は、その秘密の一端をご紹介します。
「おもてなし」の準備は、子どもたちが主役
新しいお友だちが来る数日前、私たちはまぁはすの子どもたちにこう伝えます。
「新しい年長さんが遊びに来てくれるよ。」
ただし、その子の性別や、どんなお子さんかは教えません。
すると、子どもたちの間で、自然とこんな会話が始まります。
「男の子かな?女の子かな?どっちでも楽しめる遊びって何だろう?」
「最初は緊張するだろうから、まずは僕たちのおもちゃコレクションを見せてあげるのはどう?」
「人見知りな子かもしれないから、無理に誘うより、まずは私たちが夢中で遊んでいるところを見せた方がいいんじゃない?」
しばらく、話し合いが続いたのち、ある子がこんな質問をしてきました。
「せっかく来てくれるんだし、何かヒントはほしい。どんなことに興味を持ったんだろう?」
そこで、一つだけヒントをあげることにしました。「囲碁には興味を持ったらしい」
とたんに、ある子どもの目が輝きました。
「だったら、はじめは囲碁に誘うことにしよう!」
誰かが「やらされる」のではありません。
まだ見ぬ仲間の気持ちを想像し、どうすればその子が安心して楽しめるかを、子どもたち自身が「自分ごと」として、本気で考え始めるのです。
このプロセスこそが相手の立場に立つ「共感力」と、自ら考えて行動する「主体性」の最高のトレーニングになります。

親のオーラが消えた瞬間、魔法がはじまる
そして、いよいよ迎えた当日。
やってきた年長さんは初めは緊張した面持ちで、お父さんの後ろに隠れ、なかなか離れようとしません。親御さんも「うちの子、大丈夫かな…」と、心配そうです。
ここからが、まぁはすのお兄さん、お姉さんたちの腕の見せ所♪
準備してきた遊びをこれみよがしに押しつけることはしません。
様子をみながら、「囲碁やる?」と、興味を持っているらしいゲームで誘います。
そして、相手の様子を注意深く観察しながら、興味のアンテナがピクリと動く瞬間を待ちます。
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そして、ゲームをしている最中に、別の子どもが次の遊びの準備を始めます。
その様子をじーっとみながら、声をかけてもらいたそうにしている小さなお友だち。
このような時には、まず体を動かすことが一番だということを、身に沁みてわかっているのは、まぁはすの子どもたちです。
しばらくして、親御さんが、「頃合い見て、出てもいいですか?」と、尋ねて来られました。 「はい、もう少ししたら、そーっと抜け出してください」と。
親御さんは、「そーっとで、大丈夫ですか?」と、非常に心配な顔をされていましたが、子どもって順応性も高いので全く問題ないのです。
親御さんがそっとお部屋からいなくなり、その「見守るオーラ」が消えた瞬間、魔法が始まります。

さっきまで固まっていた年長さんが、まるでずっとここにいたかのように、すっかり輪の中に溶け込み、まぁはすっ子の一員として、生き生きと遊び始めるのです。

「楽しかった!」の裏にある、本当の成長
あっという間に、約束の4時間がたっていました。
迎えに来た親御さんの顔を見て、子どもたちはみんな、汗びっしょりの笑顔でこう言います。 「えー、もう終わり?あっという間だった!」
この「楽しかった!」の一言の裏には、たくさんの成長が隠されています。
新しいお友だちは、「自分は、ここにいていいんだ」という安心感と、「親がいなくても大丈夫だった」という小さな自信を手にします。 そして、まぁはすの子どもたちは、誰かを思いやり、受け入れることの喜びと、自分たちの力で仲間を笑顔にできたという達成感を学びます。
まぁはすは、大人が子どもをもてなす場所ではありません。
子どもたちが、互いに関わり合い、助け合い、共に育ち合うコミュニティです。
もし、お子さんに「誰かを思いやる優しい心」と、「自分の力で一歩を踏み出す自信」を育んでほしいと願うなら、ぜひ一度、まぁはすの「新しい仲間を迎える日」の、温かい空気に触れにきてください。
お待ちしています!



