
挨拶は、子どもが相手に最初に手渡す “贈りもの” です。 美しい挨拶を育てることは、お行儀を教えることではありません。相手を思う心——人間力の土台である「徳性」——を育てることだと、わたしは12年、子どもたちのそばで感じてきました。
教室に来たばかりのころ、目を合わせられず、消え入るような声で「…ちわ」と言うのがやっとだった子がいます。それが少しずつ、ある日とうとう、まっすぐこちらを見て「おはようございます」と言えた。たったそれだけのことなのに、その子の世界がひとつ、ふわりと開いた瞬間でした。挨拶は、その子が「わたしはここにいて、あなたとつながりたい」と世界に差し出す、いちばん最初の合図なのだと思います。
人は、出会ったほんの一瞬で相手の印象を決めてしまいます。ある研究では、人の顔を見てから およそ0.1秒で「この人はどんな人だろう」という判断が始まるとされています(Willis & Todorov, 2006)。しかも、最初に抱いた印象はあとから覆りにくい。心理学で「初頭効果」と呼ばれる働きです。
つまり挨拶は、人間関係の “入口” にとどまりません。その関係そのものの土台を、最初の数秒で決めてしまう一手 なのです。だからこそ、子どものうちに、心のこもった挨拶を育ててあげたいと考えています。
「もっと大きな声で!」——つい、そう言いたくなります。でも、声の大きさは挨拶の本質ではありません。
わたしが “美しい挨拶” と呼んでいるのは、形(所作)と心(相手を思う気持ち)が、ひとつになった挨拶 です。
どれも難しい技術ではありません。大切なのは、上手かどうかではなく、「あなたを大切に思っています」という心が、自然と形になっているか。声は小さくても、心のこもった挨拶は、ちゃんと相手に届きます。これは、相手を思う「徳性」と、間(ま)や所作の美しさを感じ取る「感性」が、いっしょに育つ時間でもあるのです。
特別な練習はいりません。むしろ、いちばん効くのは親御さんの後ろ姿です。
この夏のプログラム初日、子どもたちと向き合って、わたしたちが最初に感じ取るのも、やっぱり挨拶です。本物に出会う17日間の、その入口にも、いつも挨拶があります。
足すのではなく、あるものに光と水を。 どの子の中にも、人を思いやる温かさは、もう在ります。挨拶は、その温かさが世界に届く、最初の小さな窓。わたしたちは、その窓をそっと開く手伝いをしているだけなのかもしれません。
子ども教室まぁはすでは、こうした「本物の体験」を通して、子どもの人間力(徳性・感性・知性)を育てています。教室の様子を見てみたい方は、ぜひ一度、体験にいらしてください。
5/22より 販売スタートです
本日、ついに『AI時代を生き抜く「人間力」の育て方 〜子どもたちが教えてくれた一生モノの”型と心”〜』が発売となりました!
昨日20時の発売予定が、出版社の都合により本日に変更となってしまいました。楽しみにお待ちくださっていた皆さまには昨日ご連絡しましたが、改めてお詫び申し上げます。
そして、温かく待っていてくださったことに、心から感謝しています。
📖 この本を書いた理由
AI時代、子どもたちに本当に必要なのは学力だけではない——
そう気づいたのは、子ども教室の現場で12年間、子どもたちと向き合い続けてきた経験からです。
不登校、体験格差、自己肯定感の低下。成績や年収より、わが子を幸せにするもの、それが「人間力」です。ハーバード大学85年の研究が証明した”人の幸福解”でもあります。
学力や偏差値だけを追いかける子育ては、知らず知らずのうちに子どもの心を追い詰めてしまうことがあります。私自身もその苦しさを経験し、そこから親子関係を見つめ直しました。失敗から始まった私の子育てですが、今では、目の前にいる子どもたちの目が輝いていくまでになりました。
「ムリ、ヤダ、できない、めんどう、わからない」・・・
さらに、「無言」だった子どもたちが、どんな風に成長をしているのか。
小学生のお子さんをお持ちの方、学校の先生、そして部下育成に悩んでいる方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
🎁 発売記念・期間限定 Kindle 0円キャンペーン (5/22−26期間限定)
発売を記念して、期間限定でKindle版を『 ¥0 』でお読みいただけるキャンペーンを実施しています!
Kindle Unlimited会員の方はもちろん、アカウントをお持ちであれば¥0購入も、可能です。「気になっていた」という方も、ぜひこの機会に✨
👉 『AI時代を生き抜く「人間力」の育て方 〜子どもたちが教えてくれた一生モノの”型と心”〜』
💬 感想をぜひ聞かせてください
読んでくださったら、ブログのコメント欄やSNSでご感想を教えていただけると嬉しいです。皆さまの声がとても励みになります。
また、Amazonのレビューを書いていただけると、この本をより多くの方へ届けることができます。どうかご協力いただけますと幸いです🙏
ここまで応援してくださった皆さまのおかげで、この本を世に出すことができました。本当にありがとうございます。どうか楽しんでいただけますように。
ツイキャス「まぁはす あっちゃん」開始のお知らせ
「もっと早く寝かせなきゃ」
「どうして宿題をやらないの?」
日々の育児の中で、私たちはいつの間にか「正しさ」や「成功」という物差しで、自分と子どもを縛りつけてしまいがちではありませんか?
それって、本当に正しいのでしょうか?
成功って、何を指しているのかしらん?
誰かの言ったことをわが子に当てはめても、うまくいくはずがないのです。
人は、遺伝と生育環境によって、生き方そのものさえも変わるのですからー
「子どもの才能を伸ばせる親になりたい!」
そう思い始めてから、ようやく私は発達や心理、体のことを学び始めたのです。
その結果、育児にとって、本当に大切なことは正解を求めたり、借り物競走をすることではなく、子どもや親の内側にある「良さ」に光を当てることでした。
夜の静かな時間に、ふらりと遊びにきてください。
🎙 ツイキャス「まぁはす あっちゃん」を聴く
※ 毎週木曜日 21:00より生配信
この配信の目的は、立派な親になるための教育論を振りかざすことではありません。
画面越しに、温かい飲み物でも片手に。
肩の力を抜いて、お子さんのありのままの姿を愛せる「心のゆとり」を、皆さんと一緒に育んでいきたいと願っています。
一日の終わりに。
「あっちゃん」の部屋へ、ふらりと遊びに来るような感覚で覗いてみてください。
あなたのご参加を、心よりお待ちしています。
学校や習いごと先などで、
「間違えたらどうしよう」
「失敗したくない」
と強く感じてしまう子がいます。
ー クラスの友だちはどう思うかな。
ー バカにされたら嫌だな。
ー 笑われたら怖いな。
そんな気持ちが、心の中で大きくなってしまうのです。
そんな不安が心の中で大きく膨らんで、一歩が踏み出せなくなってしまう。 実は、こうした「失敗への怖さ」の背景には、お子さんがこれまでに出会ってきた小さな経験の積み重ねがあるのかもしれません。
それは、保育園や幼稚園で、大人や友だちが放った何気ない言葉に、子どもが敏感に反応してしまったことが考えられます。大人にとっては些細な出来事でも、子どもは、心の深いところでキャッチしてしまうことがあります。
そんな瞬間に、ふと投げかけられた否定的な言葉や、からかい、あるいは恥ずかしい思いをした経験。
子どもは大人の言葉や表情を、そのまま「自分の価値」だと思って受け取ってしまうことがあるのです。

こうした経験が続くと、子どもは無意識のうちに「心の守り方」を覚えます。防衛反応が敏感になります。
「どうしたら怒られないかな?」
「どうしたら笑われないかな?」
いつの間にか周りの顔色を優先するようになり、
「本当はこうしたい!」
「やってみたい!」
などという挑戦の芽を、そっと心の奥にしまい込んでしまうのです。
その結果、「これくらいでいいや」「どうせできないし」と自分で自分に限界を作ってしまい、本来持っている素晴らしい力を伸ばしきれなくなってしまう……。これは、本当にもったいないことだと思うのです。

だからこそ、お子さんが失敗した時、思い通りにいかなかった時こそ、大人の出番です。 その瞬間にかけられる言葉が、お子様の心のバリアを解く鍵になります。
「大丈夫だよ。」
安心できる言葉の積み重ねが、お子様の心を守り、再び立ち上がる勇気を育てます。

<まとめ>
子どもは、
認めてもらえた分だけ、勇気を持てる。
笑われなかった分だけ、挑戦できる。
馬鹿にされなかった分だけ、自分を信じ、他者を信じ、この世界を『優しい場所』として歩んでいけるようになる。
子どもとは、とても純粋で愛おしい存在です。
学校で不安を感じているお子さんがいたら、まずは「どんなあなたでも大丈夫」という安心のベースキャンプを、その子と一緒に作っていけますように。
私たち親は、どうして子育てに悩み、道に迷ってしまうことがあるのでしょうか。 「知らないこと」に対して、どうしてこんなにも臆病になってしまうのでしょう。
大切なお子さんに、心身ともに健やかに育ってほしい。その一心で、良かれと思うサポートを日々、懸命にされていらっしゃることと思います。
でも、その想いが強すぎるあまり、かえって子どもの心を不安定にさせてしまうことがあるのかもしれません。 周りの子の成功例を聞いて焦ったり、子どもの感性よりも先に、知識を詰め込むことを優先してしまったり…。
何より大切なのは、「他所の成功例」をそのまま当てはめることではなく、まず、「我が子の心を、深く知ろうとすること」ではないでしょうか。 そして、そのためには、「親であるご自身の心と体が、健やかであること」が何よりの土台となります。
そのご家庭ごとの、かけがえのないペースがあって良いのだと、私は心から思います。
先日、病院の待合室で、日頃の喧騒から離れ、ふとそんなことを考える時間がありました。
私の隣に、小学六年生のお子さんと、そのお母さんが座られました。 座るや否や、お母さんはカバンの中から中学受験の過去問を取り出します。試験まであと三ヶ月、といったところでしょうか。病院に来てまで勉強とは…本当に大変なことだと、お子さんを見つめてしまいました。
「今日は、ここからやりなさい」
始まったのは漢字の問題のようです。お子さんは、なかなか苦戦している様子で、分かるところだけをポツポツと埋めていきます。 それを眺めていたお母さんが、娘さんにこんな風におっしゃいました。
「本を読まないから、漢字を覚えることができないのよ」
受験まであと三ヶ月という、この瀬戸際に投げかけられたその言葉が、鋭く私の胸に刺さりました。読みかけの本から目を離してしまいました。
皆さんはどのように感じられるでしょうか。
今、このタイミングで、その言葉をかけることが、この子の力になると思われますか?
私は「家庭の在り方」は、そのご家庭ごとのペースで良いのだと、つくづく思うのです。 他所は他所、うちはうち。誰かと比べることに、意味はあるのでしょうか。お子さんが幸福へと近づくのでしょうか。
目の前の方が席を立たれたので、ふと、再び隣に目が移りました。そして、そこには、胸が「ハッ」とする光景があったのです。
お子さんに「本を読みなさい」とおっしゃった、まさにそのお母さんご自身の手には、スマホがあり、熱心に動画を視聴されていたのです。
もし、子どもに「本を読みなさい」と願うなら、まず私たち親が、本を読む楽しさを心の底から味わっている姿を見せられたら、素敵ですよね。
子どもに「勉強しなさい」と命じる前に、親である私たちが、まずは机に向かい、何かを夢中になって学んでいる姿を見せること。
それこそが、何百の言葉よりも力強く、子どもの心を動かす「教え」になるのかもしれません。
やがて、お子さんはノルマが終わったのか、自分のスマホを取り出し、画面に釘付けになっていました。さっきまでのこわばったピリピリとした空気はどこかへ消え、穏やかで、楽しそうな、ゆったりとしたオーラが流れてきました。
そして、その隣では…。 お子さん以上に熱心な様子で、スマホ画面を凝視しているお母さんの姿がありました。
子どもは親の鏡、とはよく言いますが、親子の視線が、それぞれのスマホの画面に吸い寄せられているその姿が、私には、まるで瓜二つのように見えてなりませんでした。

子育てにおいて、私たちが子どもに望む「成長」や「幸福」とは、一体何なのでしょうか。 知識をたくさん詰め込むことでしょうか。 それとも、目の前の環境を、自らの心で感じ、どう生きるかという「姿勢」そのものでしょうか。
子どもは、親の「言葉」を額面通りに聞いているのではありません。 親の「行動」を、その「生きる姿勢」を、全身で吸収しながら育っていきます。
親の背を見て子は育つ。
形式的な勉強を強いることよりも、 私たち親自身が、好奇心を持って学ぶ姿。 本一冊を心から楽しむ姿。 人との対話を慈しむ姿。
そんな日々の「姿勢」こそが、お子さんがこの複雑な社会で、自らの能力を存分に発揮するための、揺るぎない土台となるのではないでしょうか。
病院の待合室でのわずかな光景が、今一度、私たちの子育てへのまなざしを温め、足元を優しく見直すきっかけとなれば、こんなに嬉しいことはありません。
本当の「頭の良さ」の育て方
先日、ノーベル化学賞を受賞された北川進特別教授が、受賞会見でとても印象的な言葉を引用されました。
”幸運は、準備された心にのみ宿る”
Chance favors only the prepared mind
これは、約150年前に活躍した、フランスの偉大な科学者ルイ・パスツールの言葉です。
素晴らしい言葉だと思いませんか?
そこで、早速、学習支援をしている子どもの課題図書に、『パスツールの伝記』を選びました。
今日は、なぜ私たちがドリルや問題集ではなく、あえて「伝記」を選んでいるのか、その理由をご家庭での子育てのヒントとして、ご紹介させてください。
「パスツール」という名前を、もしかしたらご存知ない親ごさんもいらっしゃるかもしれません。 彼は、私たちの現代の「当たり前の生活」を創り上げた、偉人中の偉人かもしれません。
彼自身はノーベル賞を受賞していません(*)が、その研究は後の多くの受賞者たちに計り知れない影響を与え、「近代細菌学の父」と呼ばれています。
では、なぜ今、子どもたちがパスツールについて知ることが大切なのでしょうか。
テキストやドリルは、私たちに「正解」を教えてくれます。
それはもちろん、学びの土台として非常に重要です。 しかし、パスツールのような偉人の生涯は、「まだ正解のない問題に、どう立ち向かったか」という、試行錯誤のプロセスそのものと、長期的な視点を持つことの大切さを私たちに教えてくれるのです。
「なぜ、人は病気になるんだろう?」
「どうすれば、この目の前の命を救えるだろう?」
彼が直面した問いに、教科書は答えをくれませんでした。 何度も失敗し、周りから理解されなくても、諦めずに観察し考え続けた「心の姿勢」、解を見つけるまで取り組み、長期的な成功に大きく影響する「やり抜く力」などを育むのです。
それこそが、「幸運(チャンス)」を掴むために彼が続けた、「心の準備」だったのです。
北川博士も、周囲からの理解も得られず、研究者たちからも非難轟々を受けたとインタビューでおっしゃっていました。そんな時、博士を支えたのがパスツールの教えだったのかもしれません。
これは、子育てをされている親ごさんにとっても、大きなヒントになるのではないでしょうか。
お子さんに「時事問題」を学ばせようとするとき、ニュースで話題になった「用語」を覚えさせるだけで、終わらせていないでしょうか。
例えば、今回のノーベル賞のニュース。
それは、「北川進」という名前を暗記させるだけでは、あまりにももったいない。
「この人は、どんなことにワクワクして、何十年も研究を続けたんだろう?」
「どんなことで失敗し、どうやって乗り越えたんだろう?」
その受賞者の「人となり」や「情熱」について、親子で一緒に調べてみる絶好の機会なのです。
テキストが「知識」という点を教えるものだとしたら、偉人や「時の人」の生き方は、その点と点を結びつけ、社会のためにどう活かすかという「知恵」と「情熱」を教えてくれます。
それこそが、お子さんの未来にいつか訪れる「幸運」をしっかりと掴むための、本物の「準備された心」を育む、一番の近道なのかもしれません。
(*)パスツールは1895年に亡くなり、ノーベル賞の受賞は1901年から始まりました。
日々の忙しさの中で、私たちはつい、目の前の成果や分かりやすい結果を求めてしまいがちです。しかし、少し立ち止まって、子どもたちの未来に繋がる本当に大切なことについて、一緒に考えてみませんか?
今年もノーベル賞が発表される時期になりました。
ノーベル賞受賞者の言葉には、これまでも幾度となく深く感銘を受けましたので、ご紹介をします。
多くの方は、自身の研究を振り返り、このようにおっしゃっています。
「私の研究は、始めた当初、一体何の役に立つのか、誰にも分かりませんでした。ただ純粋な好奇心に導かれ、何十年も探求を続けた結果、想像もしていなかったような発見に繋がったのです。」
このお話、即戦力や短期的な成果を重視する方々には、少し耳の痛い話かもしれません。
しかし、これこそが物事の本質を突いているように思えてなりません。
それは、私たちの子育てや教育のあり方にも、大切なヒントを与えてくれているのではないかということです。私たちは子どもたちに対し、「すぐに役に立つこと」や「目に見える成果」を求めすぎてはいないでしょうか。
「早く計算ができるようになってほしい」
「テストで良い点を取ってほしい」と願うあまり、子どもが持つ、すぐに結果には結びつかないかもしれない純粋な好奇心や探求心の芽を、無意識のうちに摘んでしまってはいないでしょうか。
あるベストセラーを量産している編集長が、こんな嘆きを口にされていました。
「もう何十年も前から、出版業界では目の前の楽しさ、分かりやすさ、手っ取り早さが求められ、答えだけが書いてあるハウツー本ばかりが作られています。その結果、日本人の読解力も国語力も低下する一方です。これは非常に大きな問題です。」
これもまた、先ほどの基礎研究の話と驚くほど似ているとは思いませんか?
すぐに答えが手に入り、失敗しない方法が示されている「子育てのハウツー本」や「学習ドリル」。
もちろん、それらが助けになる場面もたくさんあるでしょう。
しかし、そればかりに頼ってしまうと、子どもたちはどうなるでしょうか。
じっくりと自分の頭で考え、試行錯誤し、時には失敗しながらも本質に近づいていく…という、最も大切な学びのプロセスを経験する機会を失ってしまうかもしれません。
手っ取り早い「答え」は、深い思考力や応用力、そして困難に立ち向かう力を育む機会を奪ってしまう危険性があるのです。
子どもたちの「これ、なあに?」という問い。夢中になって何かを集めたり、一見無駄に見えるような遊びに没頭したりする時間。それら一つひとつが、彼らにとっての壮大な「基礎研究」です。
その研究が、将来どのような「発見」に繋がるのかは、誰にも予測できません。もしかしたら、私たちが想像もつかないような、全く新しい分野で花開く才能の種なのかもしれません。
私たち大人の役目は、その研究の成果を急かしたり、評価したりすることではなく、子どもが心ゆくまで探求できるよう、その環境を温かく見守り、応援することではないでしょうか。
答えをすぐに与えるのではなく、一緒に考える。
失敗を責めるのではなく、再挑戦を励ます。
そのような関わりこそが、子どもたちの内なる力を信じ、彼ら自身の力で未来を切り拓いていくための、何よりの土台となると私は信じています。
子どもたちの可能性という、この世で最も価値のある「基礎研究」に、長い目で見守りながら、じっくりと関わっていきませんか。
これまでの記事で、日本の学力低下の問題や、その対策として「紙の教科書」へと回帰したスウェーデンの事例をご紹介してきました。
関連記事:スマホ時代の必須スキル!情報に振り回されない「自分で考える力」を、子どもにどう身につけさせるか?
今回は、世界の教育をリードするもう一つの大国、アメリカに目を向けてみましょう。 実は、アメリカでも今、私たちと同じように、特に子どもの「読解力」の低下が、国家的な課題として深刻に受け止められています。
昨年行われたの全米学力調査(NAEP)の結果(*1)は、多くの教育関係者に衝撃を与えました。 試験を統括する全米教育統計センター(NCES)のペギー・カー委員は、「これは重大な懸念事項だ」と述べ、アメリカが今、読解力に関して極めて複雑な課題に直面していることを認めています。読解力過去20年最悪の結果が示されました。

この問題は、決して私たちにとって「遠い国の話」ではありません。 グローバル化とデジタル化という同じ潮流の中にいる日本の私たちにとって、アメリカの現状は、未来を映す鏡となるはずです。
なぜ、これほどまでに読解力が低下してしまったのでしょうか。 カー氏は「単にパンデミックが原因ではない」と指摘し、問題の根がより深いところにあることを示唆しています。専門家が指摘する、主な原因は2つあります。
一つ目は、趣味で読書をする生徒が、劇的に減っているという事実です。 スマートフォンで次から次へと流れてくる短い動画や、ゲームの刺激に比べ、一冊の本とじっくり向き合う時間は、子どもたちにとって退屈で、集中力のいる活動に感じられてしまうのかもしれません。 しかし、この「目的のない読書」の時間こそが、子どもの語彙力や想像力を豊かにし、読解力の土台を築く上で、何よりも重要なのです。
二つ目は、より深刻な問題です。
調査運営委員会のレズリー・マルドゥーン氏は、「基礎レベルに達しない小学4年生は、聞き慣れた単語でさえも、文章の文脈からその意味を判断することができない」と語ります。
これは、ただ単語を知っているか知らないか、という話ではありません。
文章全体の流れを追い、言葉と言葉の関係性を読み解き、「ここでは、この言葉はきっとこういう意味で使われているんだろうな」と類推する力、つまり「思考する力」そのものが失われていることを意味しています。
[写真:たくさんの本が並んだ図書館の書架の前で、どの本にしようか迷っている子どもの後ろ姿]
このアメリカの現状は、数年後の日本の姿と言っても過言ではないかもしれません。 では、情報が溢れ、読書離れが進むこの時代に、私たちは家庭で何ができるのでしょうか。
「本を読みなさい」と子どもに言う前に、読書が「楽しい時間」になるような環境を整えてみませんか。
例えば、週末の30分間、家族それぞれが好きな本を持ち寄り、リビングで静かに読書に没頭する「ファミリー読書タイム」を設ける。お気に入りの本について語り合う夕食会を開く。図書館を「宝探しの場所」と位置づけ、定期的に通う。 読書を「勉強」から切り離し、楽しい娯楽の一つとして捉え直す工夫が大切です。
文脈を読み解く力は、会話の中で最も自然に育まれます。 今日あった出来事について、「それで、どう思ったの?」と子どもの感情や考えを深く掘り下げて聞いてあげる。少し難しい言葉や、豊かな表現を、大人が意識して日常会話で使う。ラジオなどオーディオブックスなど、たくさんの「言葉のシャワー」を浴びることが、言葉への感性を磨き、文章全体の意味を捉える力を養います。
本を読んだ後、「面白かったね」で終わらせず、新しい言葉や意味が曖昧なものは、積極的に辞書で調べる習慣を身につける。まぁはすの学習支援では、徹底的に「この言葉、どういう意味だろう?」と、知らない言葉に出会った時に、言葉の意味をちゃんと調べることを子どもたちに課しています。こうすることで、読解力が飛躍的に上がります。
関連記事:タウンニュース子育て応援コラム24 「国語力」の高め方 その2
未来を拓く力は、一冊の本から
読解力の低下は、アメリカだけの問題ではなく、デジタル時代を生きる世界共通の課題です。 そして、その解決の鍵は、特別な教材やメソッドにあるのではなく、一冊の本を間に挟んで、親子が対話し、共に考える、温かい日常の時間の中にあります。
子どもたちが豊かな言葉の世界と出会い、自分の頭で深く考える喜びを知ること。 そのサポートこそが、変化の激しい未来を生き抜くための、最高の贈り物になるはずです。
【出典元】
皆さん、連日の猛暑、いかがお過ごしでしょうか。 暑い夏は、大人も子どもも気づかぬうちに疲れが溜まってしまうもの。冷たいものばかりでなく、温かい食事も摂りながら、どうぞご自愛ください。
子どもたちが元気に夏を乗り越え、実りの秋を迎えられるように。まぁはすでも、子どもたちの心と体の声に、丁寧に耳を傾けていきたいと思っています。
さて、今日はそんな想いを強くする、素敵な出会いがありました。
武蔵小杉で「実りの森」を主宰されている、西野さん。 ある方から「ぜひ紹介したい方がいるんです!」と熱心にご推薦いただき、初めてお話を伺うことができました。

西野さんは、都内でわずか6名しかいない「シニアスクールカウンセラー」という要職を歴任された、心の問題におけるスペシャリストです。
そんなすごい経歴を持つ方が、なぜ独立という道を選ばれたのか。 その理由を伺った時、私は胸を打たれました。
今、多くの子どもたちが心で悲鳴をあげています。そして、お子さんの変化に気づいていても、どうしてあげることもできずに、ご自身を責めて苦しんでいる親御さんが本当に多い。その両方を、なんとかして支えたいんです。
その言葉は、私が知識も経験もない中で「子どもたちが、自分の才能を伸ばし、困っている人たちに手を差し伸べられる人として、豊かな心と社会を生き抜く力をもった「人間力」の高い人材育成のための居場所を作りたい」と、まぁはすを立ち上げた時の想いと、寸分違わず重なるものでした。
私たちは、子どもたちが健やかに育つためには、まず何よりも、お父さんやお母さんご自身の心が元気でいることが大切だと考えています。
子育てに追われる毎日の中で、つい自分のことは後回しになっていませんか? 疲れていて、笑顔で「おかえり」と言ってあげられない日があっても、どうかご自分を責めないでください。
西野さんとの出会いは、そんなふうに一人で悩みを抱えている親御さんにとって、どれほど心強い味方になるだろうかと、私自身がとても嬉しくなりました。
子育てに悩みはつきものです。 「うちの子、少し気になることがあるけれど、誰に相談したら…」 そう感じた時、西野さんのような専門家を頼るという選択肢があることを、ぜひ知っておいてほしいのです。
西野さんのアプローチは、ただ話を聞くだけのカウンセリングではありません。その子の特性に合わせた関わり方や、食事、睡眠といった日々の暮らしの整え方まで、ご家庭ですぐに実践できる知恵を具体的に教えてくださいます。それは、特別な知識の詰め込みではなく、親子が本来持っている元気を取り戻すための、温かいお手伝いです。
家族みんなが笑顔で食卓を囲めるように。 そのために、まずはお父さん、お母さんが一息つける場所、頼れる人を見つけることです。
その西野さんが、まぁはすにご興味を示してくださったのが、
ー 人間力を高められる体験ができること。
ー さまざまな分野のプロの方との交流ができること
近年、親子のすれ違いが元で、他者との良好な関係を築くことができない人たちが増えてきています。学童期や思春期前には、いろんな人たちと”もみくちゃ”になりながら、他者との関わり方を体験する場所が必要なのです。
このご縁が、今まさに悩んでいる誰かのもとに届き、そっと背中を押す「一歩」に繋がれば、これほど嬉しいことはありません。
西野さんの「実りの森」ホームページもご紹介をします。
https://minori-no-mori.com
失敗することを恐れず、果敢にチャレンジをし、自己成長を続けていきましょう♪
親向け子育て家庭教師「ゆかいな子育て塾」、福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」との業務提携を開始しました。

いつも合同会社まぁはすのサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、当社が提供する親向け子育て家庭教師アプリ「ゆかいな子育て塾」は、日本最大級の福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を運営する株式会社ベネフィット・ワン様と業務提携いたしました。
これに伴い、2025年4月1日より、「ベネフィット・ステーション」の会員様は、福利厚生サービスとして「ゆかいな子育て塾」をご利用いただけるようになりました。
■ 提携の背景
近年、共働き世帯が増加し、仕事と育児の両立に奮闘される親御さんが多くいらっしゃいます。私たちは、「子どもたち一人ひとりの才能を伸ばし、自活力を育む支援」をミッションに掲げ、子育てに悩む親御さんをサポートしてまいりました。
一方、ベネフィット・ワン様は、約1,100万人(2024年4月時点) の会員様を抱える「ベネフィット・ステーション」を通じて、企業の従業員満足度向上や働きがいを支援されています。
今回の提携は、子育て中の従業員を支えたいという両社の想いが一致し、実現いたしました。より多くの働く親御さんへ「ゆかいな子育て塾」をお届けすることで、仕事と育児の両立を支援し、働き方改革やキャリアを考える女性への貢献を目指してまいります。
■ 「ゆかいな子育て塾」について
「ゆかいな子育て塾」は、忙しい親御さんのために開発された、1日わずか3分から実践できる子育て家庭教師アプリです。「親御さんの心のケア」と「お子さんの才能を伸ばすトレーニング」を同時にサポートします。

子育てのイライラや不安を軽減し、お子さんの自己肯定感を育みながら、親子の笑顔を増やしていくことを目指しています。
【ゆかいな子育て塾】の詳細はこちらをご覧ください。 https://parents.kmahasu.com/
■ ベネフィット・ステーション会員の皆様へ
「ベネフィット・ステーション」を通じて、「ゆかいな子育て塾」を特別条件でご利用いただけるようになりました。時間や場所を選ばずに、専門家監修のプログラムを手軽に始められます。仕事と育児の両立で忙しい毎日の中に、心のゆとりと子育てのヒントを見つけてみませんか?
ご利用方法の詳細は、「ベネフィット・ステーション」の会員専用サイトをご確認ください。

■ 今後の展望
合同会社まぁはすは、今回のベネフィット・ワン様との提携を機に、子育て支援サービスの更なる連携強化とサービス拡充に努めてまいります。「仕事も、子育ても、自分の時間も、もっと楽しく笑顔で」。そんな「ゆかいな子育て」が当たり前になる社会を目指し、これからも邁進してまいります。
業務提携により、より多くの働く親に対して⼦育てのサポートを提供し、働き⽅改⾰・キャリア⼥性⽀援への貢献を⽬指します。
子どもたちの成長をサポートする多彩なプログラムを、より多くの方に体験いただける機会が広がることを心より嬉しく思います。
【ゆかいな⼦育て塾】の詳細とお申込みは、こちらからご覧ください。
引き続き、「まぁはす」をどうぞよろしくお願いいたします。
I had the good fortune to travel in over 100 countries.
As I consulted an opportunity to work with many decision makers, and helping to improve their results.
My goal to support improvement of children’s education.
I have seen many companies and governments struggle to give their children excellent education and taking excellent care of their children.
Until this time, as I visited in Yokohama, I saw I observed the high quality and
results of the Mahasu’s program.
The course improved children’s identity, humanities and knowledge.
This created very balanced and emotional strong children.
It is as easy as taking materials our box and children learn to study.
I encouraged to seriously consider those programs to use in your classroom.
Roice N. Krueger
Honorary Advisor
<hr />
(意訳)
私はこれまでに、100以上の国を旅するという幸運に恵まれました。
そして、多くの意思決定者と一緒に仕事をする機会があり、彼らにより良い結果を出すための手助けをしてきました。
私の目標は、子どもたちの教育を改善することです。
なぜならば、多くの企業や政府が、彼らに優れた教育を提供し、素晴らしい大人へと導くことに苦労しているのを見てきたからです。
今回、横浜にある、まぁはすを訪れた際、彼らのプログラムの質の高さに驚きました。
彼らのプログラムは、子どもたちの個性や人間性、さらに知識を向上しており、どの子もバランスの取れた感情豊かな子どもへと成長をしているのです。
箱から教材を取り出すだけで、子どもたちが自然と学習できるように作り込まれているのです。
つまり、教育の現場では、子どもの興味関心を引き出し、主体的な学びを促すことが求められます。
教材の準備をはじめ、子ども一人ひとりのニーズに寄り添いながら、最適な学習環境を整え、提供していく必要があります。そのプログラムが、まぁはすにはあるのです。
ですから、私は、このプログラムをクラスで活用することを真剣に検討していただきたいと考えています。
ロイス N. クルーガー
名誉アドバイザー
This will close in 0 seconds
This will close in 0 seconds
This will close in 0 seconds