通知表の「評価」とは、何を育む?
各学校では、個人面談が始まっています。
お子さんの学校での様子がわかるいい機会ですね。
他の子と比べてどうだろう、
通知表の評価はどうだろう…と、
親として心配になるのは自然なことかもしれません。
ここに問題が眠っていることは、親は知る由はありません。
残念ながら、親は子どもの「素顔」を知ることができないようになっています。
それは、未就学児から変わりません。
そのため、まぁはすに入ると、子どもたちからも、親ごさんからも
「もっと、早く知りたかった!」という声が上がるのでしょう。
それがいいのか悪いのか、いまだに答えが出ていません。
さて、先週金曜日7/4、その「学校の評価基準」そのものを見直される、というニュースが飛び込んできました。

これまでは、ともすると「自分が、自分が」と積極的に前に出ることや、
目に見える成果を出すことが高く評価されがちでしたよね。
授業中に手を挙げる回数をカウントしたり…
宿題の提出状況をチェックしたり…
でも、本当に子どもたちに身につけてほしい「生き抜く力」は、
含まれているのでしょうか?
評価されているのでしょうか?
古来から大切にしてきた価値観
多くを語らなくても行動が伴っている「誠実さ」。
目に見えるものだけに惑わされず、物事の本当の価値を見抜く「しなやかな心」。
そして、自分をひけらかすことのない「謙虚さ」。
これらは決して「消極的」なのではなく、人として深く、温かい「主体性」の表れだと、私たちは考えています。
そしてまた、兼ねてから世界各国で重んじてきたことを振り返ってみますと、
このような言葉が出てきます。
西洋では、雄弁は銀、沈黙は金。
日本では、言わぬが花。
東洋では、君子是以言寡、小言、色即是空、空即是色
いかがでしょうか?
誰かと比べて一番になること。
知識をたくさん覚えること。
それも一つの頑張りですが、”人”として、もっと尊いものがあるのではないでしょうか?
私たちは、日々のささやかな親切や、家庭の中の笑顔こそが、子どもたちの心の根っこを育てる上で、表面的な誰かの評価以上に大切だと信じています。
それが、広い心や洞察力の形成に大きく影響を与えていくのです。
子どもは、待ったなしに発達をしていきます。
ぜひ、学校の評価基準が変わることを待つのではなく、私たち大人が、家庭という場所で、子どもたちの「点数に表すことのできない素敵なところ」をたくさん見つけて、「人として大切なこと」を伝えていくようにしませんか?
評価基準が変わるのは早くて次の学習指導要綱が変わる2030年です。
5年間もあるのです。
刻一刻と移り変わるこの世の中で、あなたは、5年間待ち続けますか?
それとも、
5年後を見越して、今から始めますか?
令和7年7月7日 七夕
皆さんの願いが叶いますように!
もう直ぐ、子どもたちが待ちに待った夏休みです。
今年の夏も、子どもたち一人ひとりが「自分はこれでいいんだ」と安心しながら、いろんなことにチャレンジをして、他者との良好な関係が築けるような温かく、広い心の根っこを思う存分に伸ばせる、そんな居場所であり続けられるように努めていきます。
サマーチャレンジの日程も、そろそろ決まりそうです。


