こんにちは!まぁはすです。
今日は、遠いO県からお客さまがお見えになりました。
◆ 遠いO県からのお客さま ◆
以前から私たちの取り組みに関心を寄せてくださっていた山田さん(仮名)。今回、東京に来る用事の帰りに、まぁはすまで足を運んでくださったのです。感謝!
私たちがどんな想いでこの場所を始め、子どもたちと日々どんな風に過ごしているのかをお話ししていると、山田さんから驚きの言葉が飛び出しました。
「実は、私も地元でフリースクールのような場所を始めたいんです。その時、真っ先に思い浮かんだのが、まぁはすさんでした」
数ある施設の中から、なぜまぁはすを思い出してくださったのですか? と伺うと、山田さんはご自身の経験を話してくださいました。。
◆ 子どもたちが生き生きとしているから ◆
以前、いくつかの施設でお仕事をされていた時、掲げられている理想は立派でも、現場では、大人の価値観が優先され、子どもたちの「やりたい!」という声が、様々な理由でかき消されてしまうのを何度も見てきたそうです。
「でも、まぁはすのブログや活動報告を見ると、子どもたちの意見がどんどん形になっている。『都会の子だから』、という色眼鏡で見ていた自分を恥じました。ここにいる子どもたちは、表情が本当に生き生きしているんです」
そう言ってくださる山田さんの眼差しが、とても温かでした。
私たちは、子どもたちに知識を詰め込んだり、誰かと比べて評価したりする場所にはしたくない、とずっと思ってきました。それよりも、転んだ友だちに「大丈夫?」と手を差し伸べられる優しさや、困った時には「助けて」と声を出し合う。そして、楽しいことも、ちょっぴり難しいこともみんな乗り越えて、笑い合った日の記憶こそが、その子の人生を支える土台になると信じているからです。
◆ その道のプロからも学べる ◆
さらに、山田さんが「プロから学べるのが素晴らしい」と褒めてくださったことも、私たちの考え方の根っこは同じだなと感じました。
それは、特別なスキルを身につけさせるためではありません。子どもたちの「これが好き!」「もっと知りたい!」という純粋な好奇心に、本気で向き合ってくれる大人と出会ってほしいという思いから生まれています。
山田さんも「何かを習うならば、プロから学べ!」ですよね。とにこやかな表情でお話をされていました。「プロとアマとでは雲梯の差がある」とも。
何しろ、その道のプロが持つ情熱や探究心に触れる体験は、テストの点数では測れない「心の栄養」になります。しかも、子どもたちの心に火を灯す力も持っていらっしゃる。
◆ 理念よりも大事なこと ◆
「想いはあっても、何から手をつけていいか…」と不安そうに話す山田さん。
「実は私も、知識も人脈も資金も何もないところから始めたんですよ」とお伝えすると、心から驚かれていました。
立派な理念や計画書よりも大切なことは、目の前の子どもの笑顔と成長です。
家族が「ただいま」「おかえり」と笑って温かな食卓を囲むように、子どもたちが『素顔』で『安心』して過ごせる居場所を作りたいという、ささやかだけれど切実な願い。
私たちの小さな活動が、遠く離れた場所で同じ想いを抱く方の心に届いていたこと。そして、その方がまた新しい場所で、子どもたちのための温かい居場所を作ろうとしてくださっていること。
この素晴らしいご縁に、胸がいっぱいになりました。
私たちは、人の優しさ、時に厳しさも受けながらこうして続いているのは、すべてご縁のおかげ。
人に親切にされ、その親切を次の人に届ける。そうして、また誰かの心を豊かにする。そんな当たり前で、とても大切なことを、山田さんが改めて教えてくれたような気がします。
この素敵なご縁がこれからどう繋がっていくのか、またご報告させてください。どうぞ、お楽しみに。
お知らせ
体験: 夏休み期間中の体験については、来週中にお知らせいたします。
見学: 随時受け付けております。お気軽にご連絡ください。