見学・ご予約

テレビやスマートフォン、友人との会話から、私たちの生活には毎日、膨大な情報が流れ込んできます。その中には、私たちの心を揺さぶる、衝撃的で、感情的な言葉も少なくありません。

私たち大人が、ついその情報の勢いに呑み込まれそうになる時、隣にいる子どもたちは、その情報をどう受け止めているのでしょうか。 この情報の大海の中で、我が子が羅針盤もなく漂流してしまわないように。親として、私たちは何ができるのでしょうか。

今日は、情報に振り回されず、自分の頭で考え、判断する力(クリティカル・シンキング)を、家庭でどう育むかについて、3つの習慣をご提案します。


まず、前提として、子どもは大人よりも情報の影響を受けやすいことを、私たちは理解しておく必要があります。 一つには、脳の発達段階として、物事を多角的に見たり、感情をコントロールしたりする前頭前野がまだ成長の途中であること。そしてもう一つは、比較検討するための知識や経験が、大人よりも少ないためです。

だからこそ、大人が意識して、情報の「受け止め方」を一緒に練習してあげることが、何よりも大切になります。

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作家の半藤一利氏は、「日本人は言葉が作った流れに熱狂しやすい」と警鐘を鳴らしました。感情的な言葉の奔流に身を任せる前に、家庭でできる「立ち止まる」練習をしてみましょう。

習慣①:「立ち止まる」練習をする

衝撃的なニュースや、センセーショナルな見出しに触れた時こそ、チャンスです。 私たちが、まるで「瞬間湯沸かし器」のように脊髄反射で「ひどい!」「許せない!」と反応するのではなく、まずはお子さんの前でこう言ってみましょう。

「すごいニュースだね。でも、本当かな?すぐに信じる前に、一回落ち着いて、他の情報も見てみない?」

この「間」を一つ置く親の姿が、感情に流されずに冷静に物事を見る「自制心」の、何よりのお手本になります。


習慣②:「情報源はどこ?」を探る冒険

次に、その情報が「どこから来たのか」を探る、探偵のような冒険をしてみましょう。 「この記事を書いたのは、誰だろうね?」「個人のブログかな?新聞社かな?」「この動画を投稿した人は、何を伝えたいんだと思う?」 情報には、必ず発信者の「意図」があります。その背景を探る習慣は、言葉をうわべだけで受け取らず、その裏にあるものまで見通す、深い洞察力を養います。


習慣③:「自分の言葉で話してみる」対話の時間

これが最も重要な習慣です。 何かを見たり聞いたりした後、お子さんにこう問いかけてみてください。

「今の話、〇〇ちゃん(くん)の言葉で説明すると、どういうことだった?」

他人の言葉を、一度自分の頭で整理し、再構築する。このプロセスこそが、情報を鵜呑みにせず、自分なりに「理解」するための鍵です。

そして、「あなたはどう感じた?」「どうしてそう思う?」と、その子の意見や感情を、決して否定せずに最後まで聞いてあげてください。この対話の積み重ねが、自分自身の考えに自信を持つ「自己肯定感」を育みます。


これからの時代、子どもたちを全ての情報から守り、無菌室で育てることは不可能です。 私たち親ができる最善のことは、情報の大海を渡っていくための、「自分で考える」という、一生ものの羅針盤を手渡してあげること。

それは、耳障りの良い言葉に熱狂せず、感情の波に呑み込まれず、自分の心と頭で、進むべき道を決める力です。

その力こそが、変化の激しい社会を生き抜く、本当の「生きる力」となるのではないでしょうか。

昨日のブログ記事「夏休み、ゲームばかりで大丈夫?科学が立証する子どもの『人間力』が爆発的に伸びる黄金時間の過ごし方」をお読みいただき、ありがとうございます。 あの記事では、夏休みこそが子どもたちの「生き抜く力」、すなわち「非認知能力」を育む絶好のチャンスであることをお伝えしました。

記事を読んで、「非認知能力という言葉は知っているけれど、なぜそんなに大切なの?」「本当に子どもの将来の幸せに関係あるの?」と、さらに深い疑問を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、

これらの疑問に、ノーベル賞受賞者の研究という、多くの方が信頼している科学的根拠(エビデンス)を基に、分かりやすくお伝えします。


まず、「非認知能力」とは何かを、具体的に見ていきましょう。 これは、IQや学力テストのような数値では測ることができない、「人間性の土台」となる内面的な力のことです。例えば、以下のような力が挙げられます。(あくまでも一例です)


では、なぜ今、この力がこれほど注目されているのでしょうか。 その答えは、近年行われた学習指導要領の大改訂にあります。2017年では「生きる力」という言葉が導入され、教育界にどよめきが走りました。さらに、最新の学習指導要領(*1)では、これからの子どもたちが身につけるべき資質・能力を「三つの柱」として示しています。
 


赤い円の中にある「人間性」こそが、「非認知能力」の鍵となります。

国が教育の根幹として、知識や技能だけでなく、「どのように社会や世界と関わり、よりよい人生を送るか」という人間的な成長を、これまで以上に重視する時代になったことの、明確な表れと言えるでしょう。


では、なぜこれほどまでに「非認知能力」が注目されているのでしょうか。
 
その最大のきっかけとなったのが、2000年にノーベル経済学賞を受賞した、シカゴ大学のジェームズ・ヘックマン博士による長年の研究(*2)です。

ヘックマン博士は、「ペリー・プレスクール・プロジェクト」という有名な追跡調査を行いました。 これは、1960年代に、経済的に恵まれない環境にいる3〜4歳の子どもたちを対象にした実験です。子どもたちを2つのグループに分け、一方のグループにだけ、言語や数といった基礎知識の学習と、仲間と協力して取り組む遊びなどを組み合わせた「質の高い就学前教育」を提供しました。

そして、彼らが40歳になるまで追跡調査を続けた結果、衝撃的な事実が判明したのです。

質の高い教育を受けたグループは、受けなかったグループに比べて、

という、人生のあらゆる面で、圧倒的に良い結果を出していました。


ヘックマン博士がこの調査で突き止めた、最も重要な発見。

それは、彼らの人生の成功を分けたのは、読み書きそろばんのような「認知能力(IQ)」の差ではなかった、ということです。

教育を受けたグループの子どもたちは、小学校に上がる頃にはIQの差はほとんどなくなっていました。しかし、彼らは就学前の教育で、やり抜く力、自制心、社会性といった「非認知能力」をしっかりと身につけていたのです。 この「非認知能力」こそが、その後の学習意欲や就労、ひいては人生全体の幸福度を左右する、真の鍵であることを、ヘックマン博士は経済学的に証明しました。

つまり、親の学歴や収入といった家庭環境に関わらず、幼少期にどのようなアプローチ(質の高い関わり)を受けるかで、子どもの精神的・経済的な満足度は決まる、ということが明らかになったのです。

これは、社会全体にとっても、将来の医療費や生活保護費を削減する効果があることを意味します。さらに最新の研究では、学童期(12歳)までに多様な体験をしている子どもは、65歳以上での認知症になる確率が低いというデータも出てきています。


では、この最も重要な「非認知能力」を育むために、家庭で何ができるのでしょうか。

ヘックマン博士も、様々な研究者も、口を揃えてその基盤となるのが「質の高い育ちの環境」、中でも「安心感」を感じるのことできる環境であると指摘しています。

子どもが、「自分はここにいて良いんだ」「ありのままの自分を受け入れてもらえる」「自分のことを本気で考えてくれている」と感じられる、温かさやぬくもりに満ちた『環境』です。
 
この精神的な安らぎこそが、すべての土台となります。これらを基盤として、子どもは他者を信頼し、新しい世界へ挑戦する勇気を持つことができるのです。

 
私たち親は、子どもの幸せを願わない日はないでしょう。
 
そのために、まずは子どもとの日々の関わりの中で、温かい言葉をかけ、話をじっくり聞き、その子の存在そのものを丸ごと受け入れ、適切な躾を施す。そして何よりも、子どもが大空を翔いていけるように支援をしてあげることです。
 

 
まぁはすでは、そうした「心の安全基地」の支援者としてありたいと願っています。
 

この「非認知能力」を具体的にどう育んでいくかについては、また別の記事で詳しくご紹介します。


  1. 文部科学省、平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm
  2. ジェームズヘックマン教授の論文概略 (英文)
    https://heckmanequation.org/wp-content/uploads/2013/07/F_HeckmanDeficitPieceCUSTOM-Generic_052714-3-1.pdf

約40日間の夏休み、初めての週末を迎えました。この1週間を振り返って、お子さんの様子はいかがでしょうか?

残りの時間を、「仕事中は学童に行かせるけど、それだけでいいの?」「気づけばYouTubeやゲームばかり…」「まぁ、塾に行かせているから学習面は問題ないけれども…それだけじゃ、物足りない」などと、すでに頭を悩ませはじめているお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。

この夏休みとは、お子さんが学校生活だけでは得られない力をぐんぐん吸収し、心も体も、そして頭脳も『爆発的に発達する「黄金期」』だということはご存知ですか?

この記事では、なぜ夏休みが子どもの成長にとってそれほど重要なのか、そして、お子さんのやる気を引き出し、一生モノの「生きる力」を育むための具体的なヒントをご紹介します。

なぜ、私たちはこれほど夏休みを「黄金期」と呼ぶのでしょうか。それは、脳科学や発達心理学が証明している、この時期の子どもたちの驚くべき能力に理由があります。

小学生の時期は、脳が人生で最も大きく成長し、変化する「感受性期(かんじゅせいき)」の真っ只中です。この時期の子どもの脳は、乾いたスポンジのように新しい経験や学びを吸収し、それに応じて自らの神経回路をダイナミックに組み替えていきます。これを脳の「可塑性(かそせい)」と呼び、新しい体験をすればするほど、脳の配線が物理的に太く(豊か)になっていくのです。

大人になってふと蘇る、キラキラした子どもの頃の思い出はありませんか? その多くは、その時の感情や情景が伴う「エピソード記憶」です。夏休みの非日常的な体験は、「楽しい!」「悔しい!」「できた!」といった強い感情を伴いやすいため、記憶を司る「海馬」と感情を司る「扁桃体」が連携し、「これは重要だ!」と判断して、色褪せない長期記憶として心に刻み込まれます。

学童期の豊かな体験は、ただの「楽しい思い出」で終わるわけではありません。それは「潜在記憶」として、お子さんの心と脳の奥深くに蓄積されていきます。

例えば、友達と協力して何かをやり遂げた経験は、将来チームで働くことへの積極性(社会性)という潜在能力になります。先生や親ではない大人に褒められた一言が、自分への自信(自己肯定感)という潜在能力になります。 これらの体験が「自分はこういう人間だ」「世界は信頼できる場所だ」という無意識の価値観を形成し、その子の一生の土台となるのです。

実際に、文部科学省の長年にわたる追跡調査でも、小学生の頃の豊かな体験が、将来の自尊感情や精神的な強さ(レジリエンス)に直結しているというデータ(*1)が示されています。


せっかくの黄金期も、過ごし方次第では成長の機会を逃してしまいます。特に注意したいのが、以下の3つのケースです。

  1. 目的のない長時間のスクリーンタイム 
    ゲームや動画が全て悪いわけではありません。しかし、何の目的もなく、ただ刺激を受け続けるだけの時間は、子どもから「自分で考える力」や「現実世界で人と関わる意欲」を奪ってしまいます。いわゆる「ゲーム脳」の状態は、感情のコントロールや共感性の低下にも繋がると指摘されています。

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  2. 「勉強」だけの過密スケジュール 
    「休みの間に遅れを取り戻させなきゃ!」や「先取り学習」、塾やドリルで毎日を埋め尽くしてしまうのは考えものです。子どもが自ら「やりたい!」と感じていない学習は、知識として定着しにくいだけでなく、本来の学びの楽しみ方を知る前に学ぶことそのものへの意欲を削いでしまいかねません。

  3. いつもと同じ環境、同じ関わり 
    毎日家の中で過ごし、親としか会話しない…という単調な日々は、子どもの心と脳への刺激が不足しがちです。新しい発見や、予期せぬ出来事との遭遇こそが、子どもを大きく成長させます。



では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。特別なイベントや高額な旅行でなくても、家庭でできることはたくさんあります。

夏休みは、学童期の子どもたちが自分だけの「学びの物語」を紡ぐためのかけがえのない時間だということは、おわかりいただけましたか。
 
むやむに知識を詰め込むのではなく、心と体を存分に使って、たくさんの「なぜ?」と「できた!」を経験させてあげること。それがテストの点数では得られない、これからの時代を「生き抜く力」や「人間力」を育むことができるのです。

「まぁはす」では、この夏も子どもたちの「やってみたい!」という声を元に、自然体験から創作活動、社会科見学まで、20を超える多彩なプログラムを用意し、子どもたちの「黄金期」を全力でサポートしています。

この夏が、お子さんにとって、そしてご家族にとって、未来へとつながる実り多い季節になることを、心から願っています。

(※1) 出典:文部科学省 (株式会社浜銀総合研究所)「青少年の体験活動に関する調査研究」(平成29年~令和2年度)、「21世紀出生児縦断調査」のデータ分析結果より

まぁはすの朝の勉強タイム。
子どもたちに、今日訪れる「明治神宮」の資料を見せています。この資料は明治神宮創建100年記念として作られた紹介動画です。

明治神宮には、どんな人が祀られているのか。そして、どんな人たちが、どんな思いで作られたのか。
 
まずは予備知識をつけ、現地では五感をフルに使ってその場の空気を感じ、学びを自分の中に落とし込む。ここまでは、学校の遠足と同じかもしれません。

まぁはすの学びが本番を迎えるのは、ここからです。

天高くそびえるさまざまな樹々に囲まれた、静かで荘厳なあの場所。 東京の真ん中にいることを忘れてしまうほどの深い森が、実は100年以上も前に、人の手によって、未来のために創られた「永遠の森」だということを、子どもたちは知ることになります。

私は、子どもたちに 「この森を創るために、どんな人たちが、どんな想いを込めたのだと思う?」と問いかけます。

そこから、本日の物語が始まりました。

この壮大な計画の中心には、現在の1万円札の顔である渋沢栄一や、”日本の公園の父”と呼ばれた本多静六といった偉大な先人たちがいました。

彼らは、ただ建物を建てるだけではなく、100年、200年と続いていく生命力あふれる森を創ることを夢見ました。日本全国から、気候や土壌に合う10万本もの木々が献木され、多くの「青年団」の若者たちが、未来の日本のためにと、汗を流して植樹に協力しました。

それは、官民の垣根を越え、国中の人々が心を一つにした、希望のプロジェクトだったのです。

驚くべきことに、その森は、100年以上経った今も、当時の計画通りに成長を続けているといいます。現在は4段階目に入っています。

この話から、子どもたちは何を感じ取るでしょうか。 それは、先人たちは常に、まだ見ぬ未来の世代のことを考え、力を合わせていたという、揺るぎない事実です。

自分たちが生きている間の利益や、目先の便利さだけを追い求めがちな現代の私たちにとって、明治神宮は、静かに、しかし力強く語りかけてきます。

まぁはすの学びは、知識を詰め込むことではありません。
歴史が語る、『先人たちの想い』のリレーに触れることで、子どもたちの心に、未来を想う想像力と、他者を思いやる優しい心の根っこを育むことです。

ー 今だけを考えるだけでは、人間がちっぽけになる。
ー 倒れている木も、初めから計画をされていたなんて、すごい


明治神宮の深い森を歩く子どもたちの声を聞きながら、彼らが創り出す100年後の未来に想いを馳せずにはいられませんでした。

昔からある言葉ですが、子どもたちは日々の体験から、まさにこれを実践し驚くほど多くのことを学んでいます。

先日、子どもたちと村田製作所の体験ラボへ出かけた時のことです。

次の体験を待つ列に、まぁはすの子どもたち、AくんとBくんが並んでいました。

その時です。

後ろから来た二人の子どもが、無言で列に割り込むだけでなく、Aくんをグイと押し除けて、前にいた自分たちの親らしき大人の元へ合流したのです。

私は少し離れた場所から、その一部始終を黙って見ていました。
AくんとBくんは、この予期せぬ出来事にどう対応するのだろうか、と。


Bくんは、押されたAくんを気遣う言葉をかけていましたが、割り込んできた子たちに何かを言うことはありませんでした。

しかし、私のその心配は、嬉しい形で裏切られたのです。
全ての体験が終わり、お弁当を広げた時のこと。

まるで示し合わせたかのように、Bくんが先ほどの割り込みの話を切り出したのです。
きっと、私がその場を見ていないとでも思ったのでしょう。Aくんもすぐに話に加わり、二人の間では、あの瞬間の出来事が大きなテーマとして心に残っていたことが分かりました。

そして、Bくんは私に意見を求めてきたのです。

「ああいう時、どうすればよかったんだろう?」とー

子どもたちの心の中では、ただ黙っていたのではなく、どう行動すべきか、思考がフル回転していたのですね。そのことが分かり、私は嬉しくなり、次のような話をしました。

「そうだよね。それはイヤだよね。
例えば、『すみません、僕たちが先に並んでいましたよ』と静かに伝えてみることはできたよね。
または、その子たちの親御さんに『前に入りたいのであれば、一言、ボクたちにも声をかけてくれると、嫌な感じもしないし、嬉しかった』と、お願いしてみる方法もあったかもしれないよね」

すると、Bくんがハッとした顔で言いました。

「あのさ、この間のテレビでやっていた『ゲーム脳』になると、人がどうなるかっていう番組を見たんだけどさ。手が震えているんだよ。止まらなくなっちゃうの。それから、周りの人も見えなくなっちゃう。なんかさ、あの子達、そんな感じしない?」と、Aくんに話ししていました。

Aくんも、「あー、無我夢中で体験していたもんね。」

Bくんは、やっぱりそうだよなという態度を取りながら、「ボク、気をつける」と、力強く言っていました。
 
いかがでしょうか?
彼らは、他人の行動をただ批判するのではなく、自分たちの学びとして昇華させていました。

そんな彼らに、私は、もう一つ話をしました。

「もう一つ、大事なことがあるよ。これから日本はどんどん少子化が進んでいく。そうするとね、君たちのように、相手の気持ちを考えたり、思いやりを持って行動できたりする人の価値が、ものすごく高くなる。どんな仕事でも『あなたに来てほしい』と頼られる人になる。つまり、こういう社会の変化は、君たちにとっては大きなチャンスでもあるんだよ」

「おぉー!」と、の目が輝きました。

ピンチはチャンス、とよく言われます。

目の前で起きた小さなトラブルや、少子化という大きな社会の変化。
そうした「ピンチ」を、どうすれば自分たちの成長の糧(チャンス)に変えていけるか。それを考え、行動する力こそが、これからの時代を生き抜く上で、何よりも大切なのだと思います。


テキストで知識を与えるだけでなく、その知識を実生活でどう活かすか。
日常のあらゆる出来事を「生きた教材」として、子どもたちと共に考え、対話し続けること。


まぁはすは、これからもその役割を大切にしていきます。

「夏が来た!」 太陽の光を浴びて、子どもたちの心と体がぐんと大きく成長する、特別な季節がやってきました。

皆さまは、この夏、お子さんにどんな素敵な「プレゼント」を贈りますか?

私たちが子どもに贈れる最高のプレゼントとは、何でしょう。 箱に入ったおもちゃや、新しい服も、子どもたちの笑顔を引き出してくれる素敵な贈り物です。 でも、夏という開放的な季節だからこそ贈ることができる、もっとキラキラと輝く宝物があります。

それは、「体験」という名の、心の栄養です。

ドキドキしながら挑戦して「できた!」と叫んだ瞬間の高鳴り。 友達と知恵を出し合い、困難を乗り越えた時の一体感。 土の匂い、川の水の冷たさ、夕焼け空の美しさ。

そうした五感で味わう体験の一つひとつが、子どもたちの心に「自分は大丈夫」という自信の根っこを張り、「もっとやってみたい」という意欲のエネルギーを湧き上がらせます。

知識を詰め込むだけでは決して育たない、困難に立ち向かうしなやかな心、人と協力する思いやり、世界を美しいと感じる感性。それらはすべて、豊かな体験の中から生まれてくるのです。

さて、まぁはすの夏休みも、いよいよ本格的にスタートしました! 今年も、子どもたちの「やってみたい!」という声を元に、20を超える多彩な体験プログラムを用意しています。

「この夏、こんな自分になりたい!」 子どもたち一人ひとりが、自分の心と向き合って立てた目標。 その目標達成に向けた、心の準備はもう万端です!

さあ、これからどんなドラマが待っているのでしょうか。 子どもたちの目が、キラキラと輝く季節の始まりです。

お世話になっている、横浜国立大学教育学部 学校教員養成課程の小林先生からご連絡をいただいたのが、今年の6月。
実は、2016年にも同コンペには出展をし、その時は、子どもたちの頑張りで努力賞をいただきました。その時に作ったのが、下の写真「まぁはす号」です。

当時は、小林先生からの連絡を受けた時に、子どもたちから出たのは、”みんなで楽しく笑顔になる遊びモノを作りたい!”という声でした。『決めたからにはやる』それだけではありません。完璧を目指すのも当時の子どもたちの特徴でした。
 

実は、子どもって、チームで取り組むことが好きなんです。

 
そうした機会を提供すれば、子どもたちは勝手にすばらしい能力を発揮するのです。連日、白熱した話し合いが行われていました。デザインも自分たちで考え、ダンボールで何度も試作品を作りました。小競り合いもあったり、すてきなアイディアに拍手をしたりー。
自分たちではわからないことは、積極的に小林先生からアドバイスを引き出し、どんどんと取り入れていきました。

『まぁはす号』の想いは、先輩たちから後輩たちへと伝承され、そのおかげで今でも大切に使われています。時々、小さなお客さまが”雑”に扱ったものならば、さぁ大変。みんなが、「大切に使おうね」と、小さな子どもにもわかるように優しく教えます。その真剣な眼差しを見たら、誰もが丁寧に扱うようになるのですから、子どもってすばらしいですよね。

コロナ前から、後輩たちは、「自分たちも”何か”作ってみたい!」という思いは持っていました。しかし、集団行動が止められ、ソーシャルディスタンスが叫ばれている社会からの無言の圧力を受けている子どもたちは口に出せずにいました。そばにいた私は、子どもたちが窮屈な思いをしていることを知っています。そのため、今回、小林先生からご連絡をいただいた時には間髪入れずに、「やる!」という一択だったのです。その声の力強さと大きさに思わず私がのけぞってしまうほどでした。

ところが、すでに『まぁはす号』に携わったメンバーは在籍していません。さぁ、一体、何から始めればいいのか、さっぱりわかりません。「やる!」と、元気よく言ったものの、どうしたらいいの???子どもたちの視線が、私に注がれました。しかし、私は「想像してみてごらん」と、ヒントも出さずに、しばらく彼らの行動を観察することにしました。

まずは、自分たちで考える

最近、特に感じるのは、子どもたちに考える力を身につけてほしいと願っているにもかかわらず、安易に答えやヒントを与えてる、聞けばなんでも教えてくれるドラえもんが増えているように感じます。まるで、のび太くん製造機のようにー

子どもたちは、想像力も好奇心も、大人の何十倍、もしかしたら何萬倍も持ち合わせているにもかかわらずです。その力を出させないのは、もったいないと思いませんか?

1週間が過ぎ、2週間が過ぎた頃ー

子どもたちは、ちーっとも動き出しません。
こういう時は大人が根負けしちゃいます。。。しかたがなく、「やらないならば、お断りしようか?」と、声をかけました。すると、どうでしょう。「やりたいんだけど、どうやっていいのかがわからない」という言葉が飛び出したのです。
これには驚きました。この言葉を「まぁはす号」を作った先輩たちが聞いたら、なんというでしょう。学校での算数や図工を用いればいいのですが、学びを実生活に結びつける力が弱っているのですね。それならば、その力を甦らせればいい!子どもたちは、日々たくさんのことを教えてくれます。

なぜなら、、、
眠っている潜在能力を発揮する機会は、まぁはすにはたんまりと用意されているのですからー
 

まずは、モノを作る手順を教え、先輩たちがどのように作ったのかを伝えました。


 
低学年も長さの勉強は終えていますので、実際の合板1枚の大きさの1/10サイズで紙に書くことはできます。それが終わったら、今度はダンボールで試作品つくりです。近所のスーパーに行きダンボールを調達してきます。



ここで、一つ問題が起きました。
 
最近のダンボールは軽量化の影響で、とても薄いのです。1枚だけでは強度が足らず、1箇所に5枚のダンボールを使う必要があるのことがわかったのです。さぁ大変!1枚作るだけでも大事なのに5枚も切る!
さすがに、子どもたちから悲鳴の声が上がりました。私の顔を見つめる低学年に、もちろん私はスルーです。やると決めたのは一人ひとりの子どもですから、途中でやめるのも、完成を目指すのも、すべては”自分”で決めるのです。

周囲で真剣に取り組んでいる仲間の顔を見て、自分だけ「やめた」という子どもは、かつて見たことはありません。そこが、仲間で取り組むことの良さでもあるのです。

最近、個々の力を伸ばす機会ばかりが目立っているようにも感じます。それはそれで大いに結構なことです。しかし、肝心なことを忘れていませんか?

能力は、他者のために発揮してこそ生かされるのです。ところが、個々の能力は高まったのに、それが「チーム」となった時に生かされていない。その結果、多くの組織で「チーム力の強化」が取り沙汰されるようになったのです。あまりにも「自分が先」という人が増えたがためにチームで力を能力を発揮できる人が減った証ですね。なぜ「チーム力」が大切なのかは言うまでもないでしょう。

実は、子どもたち以上に、私たちがこの機会を楽しみにしているのです。
いろんな考えや思いを吐き出して本気で仲間にぶつける。そうしながら、自分で相手や仲間と折り合いをつけていく。こうした取り組みは、学校では難しいことは授業を見ずともわかります。いじめの問題が深刻になってきているため学校で行うことは避ける傾向にもあるのです。高学年で取り組み始めている「ディペート」の授業は、決して本来の姿ではありません。意見を戦わせることになんらメリットはありません。意見の違いを自分の中に落とし込み、その上で自分の考えを考え抜き、相手と折り合いをつけていく。そこに妥協もなければ、意見を押しつける必要はありません。意見が違うのであれば、その点においては考えが違うということがわかり、一旦、保留にしておけばいいのです。

時々、ディペートの授業がイヤでイライラするという子どもの声も上がっています。仲のいい子どもと強制的に別のグループに分けられて、意見の違いを言い争うのが学校現場で行われている形式です。それは本来のものとかけ離れてしまっています。そのため、子どもたちの話を聞きながら、本来の目的を伝えクールダウンをさせます。フォローしなければ、クラスで仲のいいお友だちと疎遠になってしまう可能性があるのです。子どもたちがディペートをイヤがるのはそのためなのです。

本気でぶつかったり、意見の違いを知る。その上で、どうすれば良いかを考え抜く。
保留にするか、あるいは交渉をするか。  
とても大切なことですが、残念ながら、子どもたちが社会に出るまでに身につける機会も減っています。

さて、取り組みながらも、待ちに待った夏休みが始まりました。この間、子どもたちは”他の”いろんなプログラムも体験をします。そうしていくうちに、体験したことを作品に反映させていく思考回路が作り出されていきました。

「ここは、こうしたらどう?」「これ、使えそうじゃない?」声のトーンもどんどんと上がり、表情も豊かになっていきました。
なにしろ、まぁはすでは、ヒントは与えるけれど、ひたすら自分の頭で考えなければなりません。眠っている能力は自然に動き出すのです。

パッチワークの新井先生にもお知恵をお借りします。図鑑を見ていた子どもが水の動きからヒントをもらいビーズを使って再現することも閃きました。その度に、大変な作業が加わりますが、子どもたちはイヤな顔もせずに(途中で「もうーーーー!」と、牛になることがありましたが)、「やるよ!」と、互いに励まし合いながら、がんばっていました。

夏休みは、ご家庭での予定もありますので、全員が揃うことは滅多にありません。その日集まったメンバーが力を合わせて取り組んでいる姿は、凛々しいを超えて、神々しい。特に高学年が低学年を宥める声が変わっていきました。「ほら、そんなことは言わないの。みんなで力を合わせてやると決めたんだからね。少しずつでもやろうね。」や「ほら、やるぞー!」など。自分たちが言われてきた言葉を次々に低学年に投げかける。これが、まぁはすの大切にしている「できる人は、できない人ができるように教える」という姿でもあるのです。それがきちんと発揮できるようになったことも嬉しいですね。

「先輩たちが色を作ったのならば、自分たちにもできないはずはない!」こんなたくましい声も出ていました。

総時間:25時間以上。

I had the good fortune to travel in over 100 countries.
As I consulted an opportunity to work with many decision makers, and helping to improve their results.

My goal to support improvement of children’s education.

I have seen many companies and governments struggle to give their children excellent education and taking excellent care of their children.

Until this time, as I visited in Yokohama, I saw I observed the high quality and
results of the Mahasu’s program.

The course improved children’s identity, humanities and knowledge.
This created very balanced and emotional strong children.

It is as easy as taking materials our box and children learn to study.
I encouraged to seriously consider those programs to use in your classroom.

Roice N. Krueger
Honorary Advisor

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(意訳)

私はこれまでに、100以上の国を旅するという幸運に恵まれました。
そして、多くの意思決定者と一緒に仕事をする機会があり、彼らにより良い結果を出すための手助けをしてきました。

私の目標は、子どもたちの教育を改善することです。
なぜならば、多くの企業や政府が、彼らに優れた教育を提供し、素晴らしい大人へと導くことに苦労しているのを見てきたからです。

今回、横浜にある、まぁはすを訪れた際、彼らのプログラムの質の高さに驚きました。
彼らのプログラムは、子どもたちの個性や人間性、さらに知識を向上しており、どの子もバランスの取れた感情豊かな子どもへと成長をしているのです。

箱から教材を取り出すだけで、子どもたちが自然と学習できるように作り込まれているのです。
つまり、教育の現場では、子どもの興味関心を引き出し、主体的な学びを促すことが求められます。
教材の準備をはじめ、子ども一人ひとりのニーズに寄り添いながら、最適な学習環境を整え、提供していく必要があります。そのプログラムが、まぁはすにはあるのです。

ですから、私は、このプログラムをクラスで活用することを真剣に検討していただきたいと考えています。

ロイス N. クルーガー
名誉アドバイザー

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まぁはすとの出会いが無ければ今頃どうなっていたのだろうと考えると、冷や汗が出てきます。
我が家ほどまぁはすにどっぷりとお世話になった親子はいなかったのではないかと自負しています。
子供の成長支援はもちろんのこと、健やかな成長のための様々な情報を共有頂いたり、親子の関わり方にも多大な影響を受けました。

まぁはすで脳に沢山汗をかいて日々過ごす中で、「自分の頭で考え、自分の意見を持って話し合い、解決するという思考が身についたこと」これがとても大きかったです。
学校の先生からはクラスでトラブルになった際に調整役をしてくれていると聞き、入学時には全く逆の立場(調整されている方)だったので、その成長ぶりに驚いています。

中学受験に臨む前、まぁはすの学習支援で取り組んだ「要約」のおかげで国語に大変力がつきました。

また、後半になると勉強漬けの日々になり大人でも辛いほどですが、自分で勉強のスケジュールをたてて眠くても疲れてもやり遂げていました。結果、本人が熱望する学校に進むことが出来、頑張りは裏切らないことを学べたと思います。

まぁはすで優しくて自分と真剣に向き合ってくれる信頼のできる沢山の大人(講師)と関わりを持ち、6年間で心に沢山の栄養を頂けました。
また“まぁはすスペシャルイベント”は本当に楽しみにしていて、これがあるからまぁはすは最高だよ!と心待ちにしていました。
(高学年になると学童に行きたがらないという話を耳にしますが、まぁはすには全くあてはまりませんでした。)
これらの経験を通して、子供が視野を自由に広げ、様々なことに挑戦しやり抜く力、異なる意見にも耳を傾け相手の立場を考える心が育ったと考えています。

まぁはすでの6年間は色々なことがあり過ぎて一言では語れませんが、感謝しかありません。本当に有難う御座いました。

6歳〜12歳の人格形成で大きな影響を与える時期に、まぁはすへ通い、様々な事が成長しました。
低学年の頃は、学校でもよく問題行動を起こし、仕事中に先生からの電話をしょっちゅう受けていました。
それでもかわさきさんが根気よく寄り添い、じっくり考える時間を与え、自分の頭で答えを導き出す事に導いて下さり、学校の評価は全く変わりました。
そして、6年生の個人面談では褒められる事ばかりになりました。
クラスを良くしようと、とても考えてくれている。男女に少し距離が出てくる年頃だが、別け隔てなくコミュニケーションを取ってくれるので、クラス皆が仲が良い。
何か感想を述べる時も、「いいと思います」だけでなく、「ここが、このようにいいよね。だけど、こうしたらもっと良くなるんじゃない?」と、より深く考えてくれる。
先生はかなり助けられていて、彼に感謝しています。
と、言って頂きました。
その絶大なる信頼の結果、卒業式の日、一番最後の合唱の指揮者に選ばれました。クラスだけでなく、学年の代表として選ばれたのです。
式の後で先生に伺った所、我が子しかいないと、誰(全教員)も異議なしだったそうです。

家庭では、家事を手伝いではなく当番制で、行えるようになりました。洗濯、料理を中心に、ほぼ何でも出来、アイロンもお裁縫もお手の物なので、ひとり暮らしもいつでも出来るレベルとなりました。

このようになるまで小学生で成長したのは、学校や家庭の中だけではとても難しかったと言わざるを得ません。まぁはすに通ったからこそだと、家族で一致しています。

人としての成長は、学力が疎かになる事もなく、寧ろ効率よく時間が使えるようになるので、悪い事はひとつもありません。
我が家の子のような体験を、沢山のお子さんが経験してくれたらいいなと、願うばかりです。

年齢に合ったアプローチをして下さっているし、親の知らない子育てに関する幅広い情報を
沢山教えてくださるのでありがたいです。

子どもも、学校とセットで、まぁはすに通うことが当たり前になっています。

自己主張するようになったこと。

自分で選べなかったり、決めることができなかったのですが、「こうしたい」「これはやりたくない」と言えるようになりました。

家でも学校でもない第三の場所として、自分らしさ、ありのままの自分を出せる場所です。

多様なプログラムをご用意頂いているばかりではなく、講師の質(人間性、指導方針含めた)も素晴らしいので、子どもの良き心が育まれているので、親としては安心です。

自分で考える力や、問題を解決する力が飛躍的に伸びます。

茶道、華道、囲碁、書道のプロによるレッスンが週替わりで行われたりスキー教室や海水浴、大使館、美術館などの豊富なプログラムがあり、
他の施設では真似できないような体験を通して、子どもは礼儀作法や思いやり、チャレンジする楽しさを学んでいます。

好奇心が旺盛になってきたのも嬉しいです。

運営の方の人脈が広く、着付けやSNSのプロの方などから話を聞く機会もあり、いろいろな可能性に触れられる場所だと感じています。

いろんなお話ができるので、親としても学ぶことができて助かります。

悩んだ時も気持ちに寄り添ってくださるので、安心して相談ができます。

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