第2話:娘の叫び、親の沈黙

大手企業に就職した娘は、わずか3年で「私は、何のために生きているのかわからなくなった」と、私たちに何も告げずに会社を辞めてしまった。

数日後、その事実を知った夫と、激しい口論になった。

叱責する夫に、これまで一度も反発したことのなかった娘が、突然、こう言った。

「私は、今まで、学校も会社も、全部親の言う通りにしてきた。上司からも、『どんな世界でも、石の上にも三年』と教えられ、納得できないことも我慢して頑張ってきた。

でも、3年経って、上司に進言しても『君は女だから』と、まともに取り合ってもらえなかった。

同期も皆、『しょうがない』と諦めている。私は、こんな人生を生きるために生まれてきたんじゃない!

パパだって、会社の愚痴ばかり言ってるじゃない!そんなの、おかしいよ!お金のために、自分の幸せや身体を犠牲にしていいの?」

夫は、手の甲が真っ白になるほど握りしめ、歯を食いしばって言葉を堪えている。相当なショックを受けているのが伝わってきた。

それでも、娘は言葉を続けた。

「自分が何をしたいのかわからなくなった。大学の短期留学で出会った人たちは、みんなイキイキと自分の人生を語っていた。私も、あの頃のみんなに会いたい。だから、会社を辞めたの」

『会社を辞めた?』

雷が落ちたかのような衝撃だった。娘が、どれほど悩み、苦しんでいたのか。私たちは、何も知らなかった。娘は、自分の喜びよりも、親の期待に応える人生を生きていたのだ。私が望んでいたのは、娘が「幸せになる」ことだった。でも、「幸せ」の定義が狭すぎた。

私たち夫婦は、大企業に入り、安定した人生を歩むことが幸せだと信じて疑わなかった。
しかし、娘にとって、私たちの考えは間違っていた。

「私は、自分の本心を知りたかった。でも、そんな時間はどこにもなかった。次々と与えられることをこなすだけ。社会に出ても、それは何も変わらない」

娘の言葉は、私の心にも、夫の心にも、深く突き刺さった。夫は、娘の顔も見ずに、私の隣でただ立ち尽くしていた。

一方的に切られたスマホを眺めながら、どうやったら、もっと娘の気持ちを受け止め、一緒に考えてあげられたのだろうかと考える。

成績も、進路も、確かに大切だ。 でも、それ以上に大切なのは、娘が自分らしく生きること。

私だって、今の自分は自分らしく生きている。でも、それは娘の考える生き方とは随分と異なるようだ。

私は、結婚を機に退職をして、翌年に娘が生まれた。仕事に忙しい夫に家事や育児の心配をかけないように、家族が健康で過ごせるように努めるのが女性の生き方なのだと、今でも思う。

私は、古い女なのかもしれない。でも、私の周りにはそうした女性が多いのも事実だ。

先日、久しぶりに同期の友人たちとランチをした時、独身を貫いて働いている友人Aが寂しそうに言った言葉が頭によぎった。

「結婚した女性が男性同様に働くのは無理よ。だって、会議だ、出張だと、接待だとなれば、当然ながら家庭を顧みずに仕事をしなければならない。結婚しても続けている先輩たちは親か、ベビーシッターに子どもの面倒を見てもらっている。でもね。その子どもたちとの関係を聞くと、決して良い関係とは言えないのよ。だから、私は結婚には踏み切れなかったの。でも、この歳になると思うことはたくさんある。」

働き続けている先輩と、その子どもとの関係はよくない。


私は仕事を辞め専業主婦を選んだにも関わらず、娘との関係は良いどころか最低だ。
 
何がいけなかったのかー
どうすればよかったのかー


娘は、自分が輝いていた「あの時」を取り戻すかのように、学び直している。さっきの口ぶりでは楽しんでいるようだ。
 

日本を旅立つ前夜。 
少しは娘との関係を戻してもらおうと思い声をかけたけれど、あの日以来、夫は貝のように心を閉ざし、娘と目を合わせようともしなかった。

あんなに仲の良かった父娘なのに…。

続く。

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I had the good fortune to travel in over 100 countries.
As I consulted an opportunity to work with many decision makers, and helping to improve their results.

My goal to support improvement of children’s education.

I have seen many companies and governments struggle to give their children excellent education and taking excellent care of their children.

Until this time, as I visited in Yokohama, I saw I observed the high quality and
results of the Mahasu’s program.

The course improved children’s identity, humanities and knowledge.
This created very balanced and emotional strong children.

It is as easy as taking materials our box and children learn to study.
I encouraged to seriously consider those programs to use in your classroom.

Roice N. Krueger
Honorary Advisor

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(意訳)

私はこれまでに、100以上の国を旅するという幸運に恵まれました。
そして、多くの意思決定者と一緒に仕事をする機会があり、彼らにより良い結果を出すための手助けをしてきました。

私の目標は、子どもたちの教育を改善することです。
なぜならば、多くの企業や政府が、彼らに優れた教育を提供し、素晴らしい大人へと導くことに苦労しているのを見てきたからです。

今回、横浜にある、まぁはすを訪れた際、彼らのプログラムの質の高さに驚きました。
彼らのプログラムは、子どもたちの個性や人間性、さらに知識を向上しており、どの子もバランスの取れた感情豊かな子どもへと成長をしているのです。

箱から教材を取り出すだけで、子どもたちが自然と学習できるように作り込まれているのです。
つまり、教育の現場では、子どもの興味関心を引き出し、主体的な学びを促すことが求められます。
教材の準備をはじめ、子ども一人ひとりのニーズに寄り添いながら、最適な学習環境を整え、提供していく必要があります。そのプログラムが、まぁはすにはあるのです。

ですから、私は、このプログラムをクラスで活用することを真剣に検討していただきたいと考えています。

ロイス N. クルーガー
名誉アドバイザー

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まぁはすとの出会いが無ければ今頃どうなっていたのだろうと考えると、冷や汗が出てきます。
我が家ほどまぁはすにどっぷりとお世話になった親子はいなかったのではないかと自負しています。
子供の成長支援はもちろんのこと、健やかな成長のための様々な情報を共有頂いたり、親子の関わり方にも多大な影響を受けました。

まぁはすで脳に沢山汗をかいて日々過ごす中で、「自分の頭で考え、自分の意見を持って話し合い、解決するという思考が身についたこと」これがとても大きかったです。
学校の先生からはクラスでトラブルになった際に調整役をしてくれていると聞き、入学時には全く逆の立場(調整されている方)だったので、その成長ぶりに驚いています。

中学受験に臨む前、まぁはすの学習支援で取り組んだ「要約」のおかげで国語に大変力がつきました。

また、後半になると勉強漬けの日々になり大人でも辛いほどですが、自分で勉強のスケジュールをたてて眠くても疲れてもやり遂げていました。結果、本人が熱望する学校に進むことが出来、頑張りは裏切らないことを学べたと思います。

まぁはすで優しくて自分と真剣に向き合ってくれる信頼のできる沢山の大人(講師)と関わりを持ち、6年間で心に沢山の栄養を頂けました。
また“まぁはすスペシャルイベント”は本当に楽しみにしていて、これがあるからまぁはすは最高だよ!と心待ちにしていました。
(高学年になると学童に行きたがらないという話を耳にしますが、まぁはすには全くあてはまりませんでした。)
これらの経験を通して、子供が視野を自由に広げ、様々なことに挑戦しやり抜く力、異なる意見にも耳を傾け相手の立場を考える心が育ったと考えています。

まぁはすでの6年間は色々なことがあり過ぎて一言では語れませんが、感謝しかありません。本当に有難う御座いました。

6歳〜12歳の人格形成で大きな影響を与える時期に、まぁはすへ通い、様々な事が成長しました。
低学年の頃は、学校でもよく問題行動を起こし、仕事中に先生からの電話をしょっちゅう受けていました。
それでもかわさきさんが根気よく寄り添い、じっくり考える時間を与え、自分の頭で答えを導き出す事に導いて下さり、学校の評価は全く変わりました。
そして、6年生の個人面談では褒められる事ばかりになりました。
クラスを良くしようと、とても考えてくれている。男女に少し距離が出てくる年頃だが、別け隔てなくコミュニケーションを取ってくれるので、クラス皆が仲が良い。
何か感想を述べる時も、「いいと思います」だけでなく、「ここが、このようにいいよね。だけど、こうしたらもっと良くなるんじゃない?」と、より深く考えてくれる。
先生はかなり助けられていて、彼に感謝しています。
と、言って頂きました。
その絶大なる信頼の結果、卒業式の日、一番最後の合唱の指揮者に選ばれました。クラスだけでなく、学年の代表として選ばれたのです。
式の後で先生に伺った所、我が子しかいないと、誰(全教員)も異議なしだったそうです。

家庭では、家事を手伝いではなく当番制で、行えるようになりました。洗濯、料理を中心に、ほぼ何でも出来、アイロンもお裁縫もお手の物なので、ひとり暮らしもいつでも出来るレベルとなりました。

このようになるまで小学生で成長したのは、学校や家庭の中だけではとても難しかったと言わざるを得ません。まぁはすに通ったからこそだと、家族で一致しています。

人としての成長は、学力が疎かになる事もなく、寧ろ効率よく時間が使えるようになるので、悪い事はひとつもありません。
我が家の子のような体験を、沢山のお子さんが経験してくれたらいいなと、願うばかりです。

年齢に合ったアプローチをして下さっているし、親の知らない子育てに関する幅広い情報を
沢山教えてくださるのでありがたいです。

子どもも、学校とセットで、まぁはすに通うことが当たり前になっています。

自己主張するようになったこと。

自分で選べなかったり、決めることができなかったのですが、「こうしたい」「これはやりたくない」と言えるようになりました。

家でも学校でもない第三の場所として、自分らしさ、ありのままの自分を出せる場所です。

多様なプログラムをご用意頂いているばかりではなく、講師の質(人間性、指導方針含めた)も素晴らしいので、子どもの良き心が育まれているので、親としては安心です。

自分で考える力や、問題を解決する力が飛躍的に伸びます。

茶道、華道、囲碁、書道のプロによるレッスンが週替わりで行われたりスキー教室や海水浴、大使館、美術館などの豊富なプログラムがあり、
他の施設では真似できないような体験を通して、子どもは礼儀作法や思いやり、チャレンジする楽しさを学んでいます。

好奇心が旺盛になってきたのも嬉しいです。

運営の方の人脈が広く、着付けやSNSのプロの方などから話を聞く機会もあり、いろいろな可能性に触れられる場所だと感じています。

いろんなお話ができるので、親としても学ぶことができて助かります。

悩んだ時も気持ちに寄り添ってくださるので、安心して相談ができます。

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